フランス ル・コルビュジエ

マルセイユのユニテダビタシオン、ホテルと宿泊情報《コルビュジエ建築・世界遺産》

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」

建築家ル・コルビュジエの代表建築の一つ、南フランス、マルセイユのユニテダビタシオン。

世界遺産にも登録されたこの集合住宅の名作建築は、宿泊することができます。

ル・コルビュジエが設計した建物に泊まるのは、コルビュジェを知る上でも貴重な体験。

コルビュジェが考案したモデュロールや数々の理念がどんなものだったかを体感することができます。

最新のホテルと比べて立派な設備とは言えませんが、「ヴィンテージ」ホテルに泊まるような良さがあります。

マルセイユのユニテダビタシオンでの宿泊についてまとめて紹介します。

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ホテル「ル・コルビュジエ」

ホテル「ル・コルビュジエ(Le Corbusier)」がオープンしたのは1961年。

3階、4階のフロアに当時空室だった住居を利用してできました。

ホテルの受付(フロント)、レストランは4階です。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」廊下

宿泊階の廊下。下は見取図。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」のレセプション

ホテルのフロント(受付)です。フロントというより、事務室のような風情。

フロントの横に少し販売記念品が売っています。お土産になりますね。

このフロントの反対側がレストランで、空間的にはレストランと連結しています。

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ユニテダビタシオン:ホテル「ルコルビジェ」の部屋例

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」シングルルーム

こちらはシングルルーム(一人部屋)。

コルビジェが唱えたモデュロールと黄金比率にもとづいて、寸法設計されています。

長年の使用でドアの立てつけが悪くなっており、ドアの鍵を開けるのにコツが必要です。(笑)

開けるのに、結構、苦戦しますが、チェックイン後、ホテルスタッフ親切が実演で説明してくれました。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」洗面台

客室内の洗面所。簡単なコップとタオル。シャワー室に石鹸があります。

ドライヤーが付いていました。

 マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」クローゼット

洗面所とベッドルームを隔てる衝立て兼クローゼット。

コルビジエが設計した建物によく見られるものです。

たとえば、ラトゥーレット修道院やパリのポルト・モリトーの集合住宅などです。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」シャワールーム

バスタブ(浴槽)はなく、全室シャワーのみの部屋です。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」シングルルーム

ベッドからバルコニー側を見た写真。エアコンも付いています。

狭いようですが、なぜか快適です。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」シングルルーム

一夜明けた、朝の部屋。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」ドアノブ

バルコニーへ出るドアのノブ。おそらく建造当時からのもの。

60年たっても、しっかりしています。

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ユニテ ダビタシオンのレストラン、食事

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」レストラン

レストラン。朝食も夕食も同じ。このレストランにて。

このホテル「ル・コルビュジエ」はマルセイユのユニテ・ダビタシオンの住民のかたが運営しています。

数少ないスタッフの人数で、ホテルのチェックイン、レストランでの食事づくり、食事の配膳など、同じスタッフが行い、切り盛りしています。

夕食の例

夕食はセット・メニュー。

マルセイユのユニテの住人であるホテルスタッフの手作り料理。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」レストラン食事

お魚のスープ(付け合せ:クルトン、アイオリ、サフラン風味のジャガイモペースト)

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」レストラン食事

メインは「カマルグ雄牛」の赤ワイン煮込み、カマルグ産ライス添え。

カマルグとは南フランスの自然豊かな湿原地帯。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」デザート

デザートはレモンタルトでした!

食事はおしかたったです。

マルセイユのユニテはメンテナンスにかなりお金がかかるそうです。

建物の維持のためにも資金が必要ですが、資金的にかなり厳しい状況だとのこと。

ホテル運営も資金的に楽ではないようで、夕食の際、飲みもの(ワイン)もたくさん注文してほしい様子でした。

マルセイユのユニテに泊まった際は、寄付だと思って、是非、お酒と食事を楽しみながら、ホテルにお金を落としたいですね。

朝食

朝食はビュッフェ。

品数は少なく、コールドもの(シリアルやパン、ハムなど)が中心です。

スタッフも少ないため、最初から出そろっているというより、徐々に用意され、無くなる都度、継ぎ足して食事を用意していました。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」朝食レストラン

ここからのマルセイユ市街を囲む山並みの景色も素晴らしい!!

マルセイユのユニテ・ダビタシオン|ホテル「ル・コルビュジエ」の風景

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ユニテダビタシオンは宿泊がおもしろい!

マルセイユのユニテでは、建物の一部をホテル「ル・コルビュジエ」として運営しており、コルビュジエの世界を味わうなら、宿泊することがおすすめです。

50年前の建造物を大切に保守してきたため、設備面では最新のホテルと比べれば古いですが、ル・コルビュジエの建築を体感するには、とても良いのです。

見学だけではなく宿泊することで、モデュロールをはじめ、ル・コルビュジエの理念や考え方がわかることでしょう。

マルセイユのユニテ・ダビタシオンの料金や空室状況

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ユニテ・ダビタシオン入場見学情報

「住民の部屋内部の見学」を希望する場合、事前にホテルへ申し入れ、可能か問合せが必要です。

日付や時間帯によって、部屋を見せてくれる住民の状況次第で可否を決めている決まるようです。

公式サイトを開いて下の方へスクロールしてゆくと、右側にContactフォームがあります。

そこで「Other」のチェックボタンを選択すると要件の入力欄が表示されます。

英語かフランス語のみ対応可です。

※料金やチップは要相談です。人数によっても異なるとのこと。

このホテルは通常のホテルではなく、住民が運営しています。

サービス面ではプロのホテルサービスは期待しない方がよいかもしれません。

でも住民が運営しているホテルの素朴感も良いものですね。

また、建物のメンテナンスにとてもお金がかかる模様で、運営のための資金集めに腐心されているようです。

ユニテ ダビタシオンの場所、行き方、アクセス

所在地:280, boulevard Michelet 13008 Marseille

フランス第2の都市、マルセイユの中心部にあります。

マルセイユ空港から約30km(車やバスで40~50分)。

鉄道「マルセイユ・サン・シャルル駅」から約5km。

地下鉄「M2」号線:「Rond-Point du Prado」駅下車、徒歩15分

※スーツケースをもっている場合、列車利用で「Gare de Marseille Saint Charles」に到着する場合は、タクシーの利用をおすすめします。

よろしければ、こちらもどうぞ。

ロンシャンの礼拝堂の内部|ル・コルビュジエ建築|フランス
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