この記事では、スリランカ出身の熱帯建築家ジェフリー・バワのホテルに泊まって見学する方法、スリランカ旅行のシーズンについてまとめています。
スリランカの場所と気候の特徴
スリランカはインドの南、インド洋に浮かぶ島国。面積は北海道よりも小さな国です。
スリランカは「熱帯性モンスーン気候」。
赤道付近から吹き付ける南西モンスーンと、ベンガル湾から吹き付ける北東モンスーンの影響で、雨季と乾季が存在します。
しかし、熱帯性としては気温差は少なく、年間を通じてほとんど気温が変わらないのが特徴。季節による差は3~5度の差と言われています。
島の中央部の高原地帯を除けば、一年中夏のような温かい(暑い)気候です。
たとえば、ジェフリーバワのホテルが集中しているスリランカの南西部、海岸沿いの街ゴールの日中の気温は、年間をつうじて25~30℃くらいです。
以下はスリランカ旅行のゴールデンルート。ただし、キャンディにバワのホテルはありません。
スリランカのベストシーズン、最適な訪問時期は?
降雨量は10~11月、5月頃が、比較的、雨の多い時期と言われますが、年や地域によって、降雨量はかなりばらつきがあります。
以下(地名をクリック)で、各地域の過去数年間の気温や降雨量の推移を見ることができます。
雨とは言っても、ザッと降ってすぐ止むようなスコールが多く、雨季と乾季の差が少ないのもスリランカ。
ジェフリーバワの建築は、朝、昼、夕、夜それぞれの景色、晴れや雨など様々な天候によって、それぞれの良さがあります。
バワ関連の見学で雨のときのデメリットを挙げるとすれば、もしもバワの別荘「ルヌガンガ」やバワの兄ベヴィス・バワの邸宅「ブリーフ・ガーデン」を訪ねるときです。
ルヌガンガやブリーフガーデンはホテルでなく、芝生の多い庭園。見学の際に多かれ少なかれ、足場がぬかるむことはあるでしょう。
また、庭園の緑は、やはり晴れの時のほうが映えて、美しく見えるかもしれません。
人気の高い時期
例年、訪問時期として人気があるのは、雨量の少ない12月~3月です。
特に1~2月のピーク・シーズンは、世界各国からの観光客が集中する時期で、ホテル代が高騰したり、ジェフリーバワの人気ホテルの予約が取りずらいといった傾向もあります。
スリランカへの行き方(航空便アクセス)
成田空港からスリランカのコロンボまで、スリランカ航空の直行便が運航しています。
時期によって、成田~コロンボ間の途中で他の都市に寄港する場合などもあるので、その時期の運航スケジュールを確認しておきましょう。
加筆:新型コロナ禍により運航状況が流動的です。
スリランカでの移動交通手段は?
スリランカの鉄道は本数も少なく、路線網も未発達。列車移動は車移動に比べると、利便性が高いとは言えません。
また、鉄道駅のバリアフリー(スロープやエレベーター、エスカレーター)もあまり整備されておらず、列車移動の際はスーツケースを持っての移動も負担が大きいものです。
実際のところ、スリランカ人の間では、都市間、都市内の移動ともに、路線バスがとてもメジャーなようです。
一方、外国人旅行者の間では、観光専用の専用車(セダンやヴァンタイプ)をチャーターしているケースが多く見られます。
それらの予約経路は様々ですが、いずれもスリランカ現地の政府公認の旅行会社が運営しているものです。
地元民の路線バスは混み合う傾向が高く、運転もかなり荒い傾向です。(これは日本人ならかなり驚くはずです)
バックパックスタイルの冒険志向的な旅行で別として、安全安心を求める場合には、路線バス利用はあまりお勧めできるものではないと言えなさそうです。
ヴァンタイプの専用車(ヘリタンスカンダラマの前にて)。
スリランカではヴァンタイプの専用車両をチャーターしている観光客が多く、旅行会社の少人数パックツアーでもこのタイプの車両が利用されていることが多いです。
一方、都市内の短距離移動では、スリーウィラーという自動三輪車(下の写真)をメジャーです。
町のタクシーにあたる移動手段で、地元民にも外国人観光客にもよく利用されている、便利で人気のある交通手段です。
▲自動三輪のスリーウィラー。
有名観光地や主要ホテルの前で、観光客目当てのスリーウィラーが待機していることが多くあります。
スリーウィラーの注意点としては、短距離の場合は便利ですが、主要幹線道路を数時間も走るような長距離移動では安全面、料金面(トラブル等)で、あまり向いているとは言えない点です。
個人旅行と団体旅行のメリット、デメリット
個人旅行、団体ツアー、それぞれのメリット、デメリットがあります。
一つのホテルに長く滞在し、ゆっくり過ごすなら、個人旅行がお勧め。
限られた期間になるべく多くを効率よく訪問、見学する場合はツアーがお勧めです。
さらに、個人旅行でも、
★完全にフリーに近いバックパッカーのような方法
★航空券、ホテル、現地観光をセットにしたパッケージツアーに個人旅行
★両者を組み合わせて、観光や送迎の一部で現地オプショナルツアーを利用する方法
など、いくつかあります。
スリランカでは、欧米や日本ほどにはインフラ(交通網や観光システム)が成熟してないため、完全なフリースタイルだと移動効率が悪く、滞在中に訪問できる箇所は減ってしまう可能性はあります。
長期間のバックパックスタイルは別として、1週間前後の短期滞在の場合、その一部だけでも旅行会社や現地ツアーを利用してゆくのが、結局は時間をうまく使ってゆける可能性は高いのでないかと思います。
個人旅行のメリット(利点)・デメリット(注意点)
個人旅行の良さの一つは、旅行の自由度が高く、自分のペースで動けることでしょう。
とくに各地のホテルにゆっくり滞在し、ジェフリーバワのホテルでの滞在をじっくり楽しみたい場合には、良い方法でしょう。
また、旅行プランづくりの上でも、バワ建築とスリランカの一般観光の組み合わせ方、カスタマイズの方法は自分のオリジナルです。
個人旅行の場合、多かれ少なかれ、現地での移動手段等の下調べに時間を要しますが、それが旅行の楽しみの一つということもあります。
調べていったことが実際に現地でどうだったかという体験としてのスリリングさ、予期せぬ偶然により出会いや発見などがあるのも、個人旅行の楽しみの一つです。
一方、スリランカを個人旅行する場合の留意点は、欧米と比べて公共交通が便利とは言えないところです。
各地を自由に自力で動きまわるには、少々不便さは覚悟した方がよさそうです。
現地滞在や送迎など一部で、旅行会社や現地ツアーを利用することで、効率性や旅行満足度は飛躍的にアップする可能性があります。
団体旅行のメリット(利点)・デメリット(注意点)
ジェフリー・バワ建築、バワのホテルをなるべく数多く見聞し、宿泊したい場合、団体旅行はかなりお勧めできます。
団体ツアーの場合の専用バスで周遊する方法で、効率よくバワ関連のスポットを訪問できます。
さらに、一般公開されていない施設など、通常は見学できないものが見られることもあります。
これは、旅行会社がその施設に事前許可を取り、一般の個人観光客が見学できない場所を見るケースです。
また、移動手段等の旅の下調べに時間をかけなくてよいことも、多忙な人には向いています。事前準備は旅行会社に任せ、現地到着後は、見聞に集中することができます。
さらに、団体ツアーでは、他の参加者との交流、感想を聞く中で、視点の広がりが得られることもあります。
一方、団体ツアーの場合、概して効率性や網羅性を優先していることが多いため、とっておきの素敵なホテルで、自分のペースでゆっくり過ごす点では限界があると言えます。
ジェフリーバワのホテルに宿泊し、バワ建築を見る方法 まとめ
スリランカでは欧米ほどには外国人観光客でも利用できる公共交通のインフラが整備されているとは言えません。
バックパッカーなど時間に制約がない場合を除き、5~9日間くらいの旅行でしたら、一部に現地ツアーを取り入れる方法もお勧めです。
よろしければ、こちらもどうぞ。
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